筆が割れたら?割れないためには?
筆の毛は、毛の根元に墨が固まってしまうと割れます。
筆は根元をもんで洗い、根元に墨がたまらないように吊るして乾かします。
そうやっていても、いつの間にか固まってしまうんですよね・・・
よく洗っても、これ以上無理・・・な時にはこの記事を参考に再生してください!
今回は、割れた筆を100均一の商品で再生する方法と
そもそも割れにくくなる墨液をご紹介します!
この筆を再生します↓
100円均一の「からまりにくいゴム」で再生!
今回はキャンドゥで購入しました。
髪ゴムのコーナーにありました。
100個も入っている・・・!
髪の毛がからまりにくいゴムです。
TPE(熱可塑性エストラマー)という材質のゴムです。
2種類買ってみましたが、今回は左を使いました。
筆のサイズが合うものを使用されたらいいと思います。
サイズ感がわかる画像↓
径1.7mm
長さ約10cm
毛が長めのものが再生しやすいです。
筆の持ち手の先にゴムを巻き付けて・・・
今回は二重にしました。
くるくると下へ下げていき、根元までもっていきます。
はい完成( ´艸`)
縛った分少し細くなるので、毛のボリュームの無いもの
短いものは適していません。
元の太さではなく、少し細くなっての再生ですが、まだまだ使えて助かりますよね!
洗うときは、ゴムを毛の先の方にくるくるずらして外して洗ってください。
ゴムはすぐ痛みますが、お安いですし毎回新しくしても平気です(#^^#)
今まで輪ゴムでしていましたが、切れたり抜けたりするんですよね・・・毛が。
つい最近、このゴムが使えると書道関係の方にお聞きして、感激しました!
膠系の墨液を使う
墨液には 膠系 と 樹脂系 があります。
膠系は筆に優しいです。
展示会の作品書きには膠系を使うことにしました。
私は 「凛」を使用しています。↓
膠系は高価なものが多いです。
膠系の中でこの商品は安価です
樹脂系の墨汁は、膠のかわりに合成樹脂を使用していて墨液が固まりやすいです。
筆を数日洗うのを忘れるとカチカチになります。
膠系は、運筆が滑らかで、筆に優しいです。
数日洗うのを忘れても全く墨が固まりません。
洗った後も柔らかいです。
高級な筆を使う場合は、墨液を変えるのもよいかと思います!
とてもコンディションがよいです!
膠系と樹脂系は混ぜることができませんのでご注意を・・・
樹脂系、膠系にはメリット、デメリットがあります。
特徴も確認の上、ぜひ試してみてくださいね。
書遊さんの墨のコラム
↑ページ下部にコラムがあります。
まとめ
筆が割れたら、100円均一の からまりにくいゴム で再生する
割れにくいようにするためには・・・
根元をよくもみ洗いして墨を出し、つって干す
膠系の墨液を使うと割れにくい
最後までお読みいただきありがとうございました!